スワラージ党(読み)すわらーじとう

山川 世界史小辞典 改訂新版 「スワラージ党」の解説

スワラージ党(スワラージとう)
Swaraj Party

第1次非協力運動が失敗に終わったことに失望したC.R.ダース,モーティーラール・ネルーなどが,1923年にインド国民会議派内部結成した政党。ダースは22年末の会議派ガヤー大会で,植民地政府の参事会を内部から破産させ,イギリス改革をせざるをえなくするために,立法参事会選挙に参加するべきだと主張した。これはガンディーの非協力の方針を否定するもので,大会の支持は得られなかったが,ダースらはスワラージ党の結成を強行し,選挙に参加した。29年,会議派に復帰した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスワラージ党の言及

【ダース】より

…17年以降は国民会議派の民族運動に積極的に参加し,22年の国民会議派ガヤー大会では議長をつとめる。しかし19年インド統治法下の州立法参事会への参加をめぐってガンディー派と対立し,〈参事会内からの非協力〉を主張して議会闘争の必要を説き,モーティラール・ネルーらと〈スワラージ(独立)党Swarāj Party〉を結成。インドの政治目標として〈自治領の地位〉の獲得を掲げた。…

※「スワラージ党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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