セコム(株)(読み)せこむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セコム(株)」の意味・わかりやすい解説

セコム(株)
せこむ

警備サービス業のトップ企業。1962年(昭和37)飯田亮(まこと)(1933―2023)らが日本初の警備保障会社である日本警備保障を設立した。1964年の東京オリンピック選手村の警備委託が契機となり、警備契約が増大した。1966年に人手がかかる常駐警備や巡回警備にかわり、オンラインの監視装置で異常を発見する機械警備の「SP(セキュリティ・パトロール)アラーム」を開発した。1975年にはコンピュータを導入した世界初の「CSS(コンピュータ・セキュリティ・システム)」が開発され、同社の契約件数は飛躍的に増大していった。1983年に社名セコム改称、このころから積極的多角化を展開した。1981年に家庭向け安全(ホームセキュリティ)システムを発売、また家庭に安全・安心を提供するうえで医療分野サービスが不可欠と考え、1992年(平成4)から在宅医療サービスを開始した。1980年ごろから海外事業も開始し、セコム方式の安全システムの海外普及も進めている。資本金663億円(2008)、売上高3376億円(2008)、セキュリティサービス事業が65%を占める。

[中村青志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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