セスクロ遺跡(読み)セスクロいせき(英語表記)Sesklo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セスクロ遺跡」の意味・わかりやすい解説

セスクロ遺跡
セスクロいせき
Sesklo

ギリシアのテッサリア地方にある新石器時代遺跡セスクロ文化標準遺跡である。セスクロ文化はこの地域の初期新石器文化である先セスクロ文化に次いで現れ,白地の上に赤で幾何学文様を描く彩文土器によって,特徴づけられている。ギリシアの新石器文化は解明がまだ進んでおらず,アナトリア東ヨーロッパをつなぐ重要な位置にありながら,その接点の解明を十分に果すことができない。セスクロにもアナトリアもしくはメソポタミア起源と考えられる遺物が出土している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android