セパ・タクロー(読み)セパタクロー

百科事典マイペディア 「セパ・タクロー」の意味・わかりやすい解説

セパ・タクロー

マレーシア民族スポーツ。1チーム3人。バドミントンのダブルコートと同じ大きさのコートに高さ1.55mのネットを張り,直径14cm,重さ160〜180gの籐製のボールを蹴り合う。マレー語のセパ(蹴(け)る)とタイ語のタクロー(ボール)を組み合わせたもので,スパイクには,サッカーオーバーヘッドキックのようなローリングスパイク,足の外側で蹴るシザースキック,足の裏でボールを落とす前蹴りなどがあり,ヘディングも認められている。手と腕の使用は禁止。はじめ民族スポーツとして普及したが,やがて近代スポーツの仲間入りをすることになり,1990年の北京大会よりアジア競技大会の正式種目。
→関連項目フットボール

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セパ・タクロー」の意味・わかりやすい解説

セパ・タクロー
sepak takraw

9世紀頃にマレーシアで発祥したといわれる球技。バドミントンと同じ広さのコートで,サッカーのように手を使わずに,バレーボールとほぼ同様のルールで行なう。縦 13.4m,横 6.1mのコートを高さ 1.55mのネットで二分し,籐(とう)で編んだ直径 15cmのボールを使用する。試合は 1チーム 3人ずつの 2チームで争われ,3回以内のパストスなどで相手コートにボールを返す。一流選手たちの試合では,バイシクル・キックによるアタックや,足を使ったブロックなど曲芸的な技術も見られる。マレーシアを中心に東南アジアで広く普及している。1990年に中国の北京で開催された第11回アジア競技大会で初めて正式種目に採用された。

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