セルロプラスミン(その他表記)ceruloplasmin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セルロプラスミン」の意味・わかりやすい解説

セルロプラスミン
ceruloplasmin

血清グロブリン2) に含まれる銅蛋白。セルロプラスミンは血液中に入ってきた2価の鉄イオンを3価に変え,この3価の鉄イオンはトランスフェリンと結合して血液中に運ばれる。これを血漿鉄あるいは血清鉄という。セルロプラスミンが欠乏すると肝臓や脳に銅が異常蓄積する遺伝性疾患ウィルソン病になる。

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化学辞典 第2版 「セルロプラスミン」の解説

セルロプラスミン
セルロプラスミン
ceruloplasmin

EC 1.16.3.1.フェロオキシダーゼともいう.血液に含まれる青色の銅輸送糖タンパク質.オキシダーゼ活性を有し,銅代謝に関与している.合成部位は肝臓.1分子中に8個のCu原子を含む.分子量1.22×105.語源はcaeruleus = dark blue.[CAS 9031-37-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「セルロプラスミン」の解説

セルロプラスミン

 フェロキシダーゼともいう.血漿中にある銅を結合するタンパク質.

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世界大百科事典(旧版)内のセルロプラスミンの言及

【ウィルソン病】より

…角膜に生じた銅沈着による緑色の輪はカイザー=フライシャー輪Kayser‐Fleischer ringと呼ばれ,この病気に特徴的な所見である。組織中への銅沈着の増加は,患者血清中のセルロプラスミンceruloplasmin(銅と結合し,運搬するタンパク質)が少ないことが最大の原因とされている。治療は,銅と結合しその糞便中への排出を増加させる作用を有するD‐ペニシラミンの長期投与による。…

※「セルロプラスミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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