セレナータ

デジタル大辞泉

セレナータ（〈イタリア〉serenata）

「セレナーデ」に同じ。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

セレナータ

〘名〙 (serenata)

① ＝セレナーデ

※古い玩具（1924）〈岸田国士〉第二場「急いでピヤノを開け、静かにセレナタを弾く」

② 一八世紀に、王侯貴族の慶事を祝うためなどに作曲された大規模なカンタータ。〔舶来語便覧（1912）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

セレナータ
serenata

バロック時代に，簡単な衣装と舞台を伴って演じられたカンタータ。寓意的な人物や神話上の人物を登場させることが多く，祝賀の行事に用いられた。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

世界大百科事典（旧版）内のセレナータの言及

【イタリア音楽】より

…18世紀前半のナポリでは，従来のような神話劇，歴史劇としてのオペラのかたわらに，現代喜劇としてのオペラが成立して発展し，前者はオペラ･セーリア(重厚なオペラの意)，後者はオペラ･ブッファ(ふざけたオペラの意)と呼ばれるようになった。　またこの時代には，オペラの独唱場面に近いような構成のカンタータや，1場景だけのオペラともいえるセレナータなども多く作られた。聖書の物語を劇風に扱ったオラトリオも作られた。…

※「セレナータ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」