セント-キルダ(読み)セントキルダ

世界遺産詳解 「セント-キルダ」の解説

セントキルダ【セント-キルダ】

1986年に自然遺産に登録、2004年に登録内容変更、2005年に文化遺産に登録されたイギリスの世界遺産(複合遺産)で、スコットランド北西部から約185kmの北大西洋上に位置する、6000万年前の火山活動でできたヒルタ島、ボーレ島、ソーア島、ダン島の4つの島などからなる諸島周辺海域を含めた総面積は約225km2、北大西洋最大規模の海鳥の繁殖地で、シロカツオドリミツユビカモメ、オオハシウミガラス、ウミガラスなど多種多彩な鳥が生息する。貴重な海鳥の生態系を守るため、イギリス政府の生物圏保護地域に指定されている。また、諸島最大の島であるヒルタ島で2000年以上前の巨石遺跡が発見された。これらが総合的に評価され、世界遺産に登録された。2004年には周辺海域も登録の範囲に含められた。◇英名はSt Kilda

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android