センボンヤリ(千本槍)(読み)センボンヤリ(英語表記)Leibnitzia anandria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「センボンヤリ(千本槍)」の意味・わかりやすい解説

センボンヤリ(千本槍)
センボンヤリ
Leibnitzia anandria

キク科の多年草で,東アジアの暖帯および温帯に広く分布する。日本全域の日当りのよい山地や丘陵地に生える。春と秋とで著しい2型を示す特徴がある。葉は根生し,春に生じる葉は小さく卵形で,下面に白いちぢれた毛があるが,夏から秋にかけての葉は大きく長さ 10~16cm,幅3~4cmとなり,倒楕円形羽状に切れ込む。春,高さ5~15cmの花茎を伸ばし,先に径 15mm内外の頭花をつける。頭花の周辺には少数の白色舌状花をつける。秋には高さ 30~60cmの花茎の先に,管状花だけから成る閉鎖花をつける。

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