ソク・ショク・かたむく(漢字)

普及版 字通 の解説


3画

[字音] ソク・ショク
[字訓] かたむく

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
人が頭を傾けている形。手をあげて舞う形は笑・(若)。祝詞の器((さい))をささげて舞う形は(呉)。これらの字はみな夭屈(ようくつ)して舞う巫女を示す字。〔説文〕十下に「頭を傾くるなり」とあり、また夭字条十下に「屈するなり」という。みなわが国でいう「かぶく」さまをいう字である。

[訓義]
1. かたむく、かたむきまう。

[古辞書の訓]
立〕 ミル・コモル・カクル 〔字鏡集〕 カシラヲカタブク

[部首]
〔説文〕になど三字、〔玉〕に別に三字を加える。のほかはほとんど用例のない字である。・夭は人の正面形である大の変化形で、舞い、屈む形である。

[語系]
・仄・昃・側tzhikは同声。みな傾仄の意をもつ語である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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