ソルテア

デジタル大辞泉 「ソルテア」の意味・読み・例文・類語

ソルテア(Saltaire)

イングランド北部、マンチェスターの北東約60キロメートルにある産業集落跡。産業革命期に、事業家タイタス=ソルテア卿が理想的な産業集落を造りあげようとしたもので、工場中心に、労働者住宅教会公園学校などが計画的に造られた。2001年、世界遺産文化遺産)に登録された。

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世界遺産詳解 「ソルテア」の解説

ソルテア【ソルテア】

2001年に登録されたイギリスの世界遺産(文化遺産)で、西ヨークシャーのブラッドフォード市に位置する地域。19世紀後半、タイタス・ソルト卿(1803~1876年)がつくった綿織物工場、集会所、労働者の住居などからなるモデル・ヴィレッジである。ソルト(Salt)とエア川(Aire)を組み合わせてソルテア(Saltaire)と名付けられた。現在もほとんど100年前の面影が残されている。歴史上重要な建築物群、町並みが評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はSaltaire

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世界大百科事典(旧版)内のソルテアの言及

【住居】より

…やがて工業家たちのなかから,工場と従業員住居を一体として計画する新しい都市づくりが現れる。1850年にヨークシャーにつくられたソルテアSaltaire,79年にチョコレート工場主G.キャドベリーが建設したブーンビルBournville,88年にセッケン工場主レバーの建設したポート・サンライトPort Sunlightなどがイギリスにおける代表例である。アメリカでは寝台車製造工場主G.M.プルマンが建設したプルマンPullmanの町(1880),ドイツでも製鉄会社クルップによるクルップ・コロニーKruppkolonie(1905)などの例が見られた。…

※「ソルテア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」