精選版 日本国語大辞典 「ソルトレークシティ」の意味・読み・例文・類語
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アメリカ合衆国西部,ユタ州北部の州都。人口17万8097(2005),大都市域人口113万(1992)で,同州人口の約55%に当たる。1847年東部から来たモルモン教徒がグレート・ソルト湖の南東約25kmの地点に定住し,町の礎を築いた。周辺を山岳,荒野,塩湖などに囲まれ,駅馬車や大陸横断鉄道の重要な中継地となった。各種農産物の集散地で,金属精錬,石油精製などの工業も交通の要衝という地の利を生かして発達している。壮麗なモルモン教の総本山は,この町のシンボルになっている。第2次大戦中は全米日系市民協会(JACL)が排日の激しかった太平洋沿岸を避け,ここに本部を移したこともあり,今でも日系人の数が多く,邦字新聞が発行されている。
執筆者:猿谷 要
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…スミスが発見したとされるアメリカ大陸の古代住民に神から与えられた《モルモン経》を旧新約聖書とならぶ経典として重要視し,シオン(神の国)がアメリカ大陸に樹立されることを信じる。ニューヨーク州で始まったが迫害を受けてオハイオ,ミズーリ,イリノイなどを経て,47年ついに安住地ユタに入り,ソルト・レーク・シティを中心に,殺されたスミスの後継者B.ヤングの指導のもとに独特な共同体を建設した。とくにその多妻結婚制度で有名であるが,90年に連邦政府の勧めによりこの制度は廃止された。…
※「ソルトレークシティ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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