ソレノイド(電磁気学)(読み)それのいど(英語表記)solenoid

翻訳|solenoid

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソレノイド(電磁気学)」の意味・わかりやすい解説

ソレノイド(電磁気学)
それのいど
solenoid

電気分野で長い円筒状のコイルのこと。ギリシア語のsolen(管)に由来する。鉄心に密に導線を巻き付けた構造である。導線をひと巻きした一重のコイルに電流を流すとその内部に磁場が発生する。導線を多重(n回)に螺旋(らせん)状に巻き付けると内部には、巻き付けた回数倍の磁場が発生する。鉄心をコイルの内部に入れると磁場がより強くなる。電流を流すことにより磁場を発生させて、電磁石として利用する。工学的には、このソレノイドと弁やスイッチなどを組み合わせたアクチュエーターとして、ソレノイドバルブ電磁弁)やソレノイドリレー(電磁リレー)などが利用されている。

[山本将史 2022年3月23日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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