ソーシュライト化作用(読み)ソーシュライトかさよう(英語表記)saussuritizaion

岩石学辞典 「ソーシュライト化作用」の解説

ソーシュライト化作用

火成岩斜長石が,曹長石灰長石の固溶体に分解して,ソーシュル石の密な集合体に変化する作用をいう[Williams : 1890].この物質は以前は特別な鉱物と考えられていたが,基本的には曹長石(またはオリゴクレース)と黝簾石(zoisite)(または緑簾石)からなっており,様々な量の方解石絹雲母,緑簾石以外のCa-Al珪酸塩が伴われる.変質作用は斑糲(はんれい)岩および変閃緑岩(epidiorite)や輝緑岩などの緑色岩などに特徴的で,しばしばウラル石化作用(uralitization)や緑泥石化作用が伴われる.これは自変成作用,接触変成作用,低度の動力変成作用によるものであろう.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android