タイアン(泰安)特別市(読み)タイアン(英語表記)Tai'an

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイアン(泰安)特別市」の意味・わかりやすい解説

タイアン(泰安)〔特別市〕
タイアン
Tai'an

中国東部,シャントン (山東) 省中部の市。タイアン市区と2市3県から成る。東部はタイシャン (泰山) 山地とイーモン (沂蒙) 山地の山地と丘陵である。西端にかつての梁山泊の名残りである湿地とトンピン (東平) 湖があり,北西境を流れるホワン (黄) 河の遊水池となっている。大 汶口遺跡で知られる中国文化発祥地の一つで,風光もよく観光客が多い。農業が盛んで,コムギダイズ,トウモロコシ,コーリャンナンキンマメワタアサを栽培。また果物や野菜の作付けも多く,フェイチョン (肥城) 県のモモ,ニンヤン (寧陽) 県のウリ,ライウー (莱蕪) 市のショウガが有名。シンウェン (新 汶) には炭田がある。中央をチンフー (京滬) 鉄道が通る。人口 634万 7402,うち市区人口 141万 2806 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android