タイディングズ‐マクダフィー法(読み)たいでぃんぐずまくだふぃーほう

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

タイディングズ‐マクダフィー法
たいでぃんぐずまくだふぃーほう

1934年にアメリカ合衆国議会で成立したフィリピン独立に関する法律。この名は、法案にかかわる上院議員タイディングズTydingsおよび下院議員マクダフィーMcDuffieの名前に由来する。19世紀末のアメリカ・スペイン戦争以来アメリカが領有していたフィリピンを10年後に独立させることを明示した。同法成立の背景には、フィリピン側の独立運動以外に、大恐慌下での安いフィリピン製品の流入に反対するアメリカの世論が存在した。そのため同法には、フィリピンに対する差別的な通商条項も含まれていた。

[油井大三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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