タカラガイ(宝貝)(読み)タカラガイ

百科事典マイペディア 「タカラガイ(宝貝)」の意味・わかりやすい解説

タカラガイ(宝貝)【タカラガイ】

タカラガイ科の巻貝総称。熱帯地方に種類が多い。幼貝は普通の巻貝のような螺層(らそう)をもつが,成長に従って消失。卵円筒形で,背面はふくらんで光沢が強く美しい。腹面の殻口は狭く,両側には細かい歯のような刻みがある。卵嚢は俵形で,親はその上に乗って保護する。かつて中国等で貨幣として用いられ,〈貝〉の字はタカラガイの象形文字である。また妊婦がこれを握っていれば安産するというところからコヤスガイ子安貝)の名もある。ホシダカラガイは大きく,高さ11cm,幅7cm,黒い円紋がある。キイロダカラガイは黄色で高さ3cm,幅2cm。ハナビラダカラガイは前種に似るが,背面にだいだい色の輪がある。ハチジョウダカラガイは高さ8cm,幅6cm,黒色地に青褐色斑が散在する。
→関連項目コヤスガイ(子安貝)貝貨

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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