タクト・システム(読み)たくとしすてむ(英語表記)tact system

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タクト・システム」の意味・わかりやすい解説

タクト・システム
たくとしすてむ
tact system

流れ作業において、作業一工程が終わるごとに製品が一ピッチ移動する方式。節動(せつどう)作業方式ともいう。一定時間ごとに、製品が各タクト(拍節)を担当する作業班に規則的に移動し、加工される。この製品の加工中は静止している。この方式は、加工中も移動し続けるコンベヤー・システム(流動作業方式)がもつ非人間的欠陥をある程度改善できるが、それだけ作業能率は低下することになる。

[玄 光男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android