タチアオイ(立葵)(読み)タチアオイ(英語表記)Althaea rosea; hollyhock

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タチアオイ(立葵)」の意味・わかりやすい解説

タチアオイ(立葵)
タチアオイ
Althaea rosea; hollyhock

アオイ科の大型の多年草で,中国原産。世界各地で庭園の観賞用に広く栽植される。茎は円柱形で毛があり高さ 2mに達する。互生する葉は円形で基部は心臓形をなし,普通5~7浅裂の鋸歯縁で,長い葉柄をもつ。初夏に,葉腋から短い柄のある大型の花を総状につける。花色は紅,濃紅,淡紅,白,紫色など園芸品種が多く,八重咲きのものもある。昔から一般に単にアオイと呼ばれたものはこのタチアオイが多く,和名は花茎が直立することによる。根は蜀葵 (しょっき) 根,花は蜀葵花として薬用にされる。

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