タチモ(読み)たちも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タチモ」の意味・わかりやすい解説

タチモ
たちも / 立藻
[学] Myriophyllum ussuriense (Regel) Maxim.

アリノトウグサ科(APG分類:アリノトウグサ科)フサモ属の多年草。沼や湿地に生える。茎は水中では50センチメートル、湿地では20センチメートルほどの長さになる。葉は3、4枚輪生して羽状に深く切れ込み、裂片は短い。上部の葉は針形で羽裂しない。花は雌雄異株で上部の葉腋(ようえき)につく。雄花の萼(がく)は鐘形、花弁は4枚で長楕円(ちょうだえん)形、淡紅色で雄しべは6本。雌花の花弁は早落性で子房は4室、柱頭は4個。日本全土、朝鮮半島、台湾、中国およびウスリー、アムールに分布する。

[小林純子 2019年10月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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