タヌキ(狸)(読み)タヌキ

百科事典マイペディア 「タヌキ(狸)」の意味・わかりやすい解説

タヌキ(狸)【タヌキ】

食肉目イヌ科の哺乳(ほにゅう)類。体長50〜60cm,尾13〜20cm。地色黄褐色で,頸(くび),胸,四肢などは黒褐色。東アジア特産。日本では沖縄を除く本州以南に亜種ホンドタヌキ,北海道に亜種エゾタヌキが分布。昼間は木の根元のくぼみ,岩の割れ目,他の動物,特にアナグマなどが掘った穴で休息する。夜行性。雑食性で,ネズミ,カエル,カニドングリ,芋などのほか,木に登ってビワカキなども食べる。いわゆるたぬき寝はショックによる仮死状態といわれる。ふつう1腹4〜5子。毛皮は防寒用,毛は毛筆用にされる。
→関連項目ムジナ(狢/貉)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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