タレンツム(英語表記)Tarentum; Taras

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タレンツム」の意味・わかりやすい解説

タレンツム
Tarentum; Taras

ギリシア名タラス。南東イタリア,サレンティナ半島上の古代都市。現タラント。前 706年以前からスパルタラコニアメッサピイ人を駆逐してタラス河口に植民市を建設,メガレヘラス (マグナグラエキア) の主要都市として発展し,植民活動も行なった。哲人アルキュタスのもとで前4世紀に最盛期を迎えたが,数次の戦乱を経て前 272年ローマ服属。第2次ポエニ戦争ではハンニバルの手に落ちたが,前 209年再びローマに占領,略奪された。その後ローマ都市として復興したが,衰退し,6~10世紀にゴート人,ビザンチン帝国ランゴバルド族アラブノルマン人に次々と占領された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android