ターク・イ・ブスターン遺跡(読み)ターク・イ・ブスターンいせき(英語表記)Takht-i-Bustān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ターク・イ・ブスターン遺跡
ターク・イ・ブスターンいせき
Takht-i-Bustān

イラン,ケルマーンシャー郊外にあるササン朝時代末期の遺跡遺構は崖をうがって造り出し,浮彫で装飾された大小2つのアーチ形洞穴から成り,その前面に池と庭園が配置されている。大洞の入口両側にニケ女神の浮彫,内奥正面上段にアフラ・マズダ神,アナヒタ女神,ホスロー2世が立つ帝王叙任式図があり,内奥正面下段はホスロー2世の騎馬像が刻まれている。大洞内部両側面には帝王狩猟図が描写されている。小洞内奥正面上段にはホスロー2世と3世の立像浮彫がある。6世紀末~7世紀初めの作品である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android