ターボ・ブースト・テクノロジー(読み)たーぼぶーすとてくのろじー

知恵蔵 の解説

ターボ・ブースト・テクノロジー

インテルが開発した、CPUに要求される計算量が多い場合にクロック周波数カタログ値より上げて計算能力を向上させる機能。2008年発表のCore i7で初めて搭載された。パソコン側の対応も必要となるが、一定枠内オーバークロックを正式な機能として取り入れたものと考えることができる。
単なるオーバークロックはCPUを常時高いクロック周波数で動作させるが、ターボ・ブーストテクノロジーでは要求される計算量が多い、つまりCPUに対する負荷が高まった時だけ動的にクロック周波数を上げる。
ATOMなどの省電力CPUで、負荷が低い場合にクロック周波数を下げるなどして消費電力を下げるのと逆の発想で搭載された機能とも言える。

(斎藤幾郎 ライター / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android