ダグラス(Donald Wills Douglas)(読み)だぐらす(英語表記)Donald Wills Douglas

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ダグラス(Donald Wills Douglas)
だぐらす
Donald Wills Douglas
(1892―1981)

アメリカの飛行機製作者。1920年、資本金600ドルでカリフォルニア州サンタ・モニカにダグラス社を設立して、陸海軍機を生産、なかでも1924年に日本を通過して世界一周したワールド・クルーザー機は有名である。その後ボーイング社に対抗して民間輸送機を設計製作した。1935年に初飛行したダグラスDC-3は、ボーイング247の10客席に対して3列21席の客席を設け、決定的優位を得た。DC-3は第二次世界大戦の影響もあって約1万1000機を生産し、プロペラ輸送機の傑作といわれている。ダグラス社はジェット輸送機DC-8の開発の遅れなどでつまずき、1967年マクダネル社に合併され、マクダネル・ダグラス社となる。同社はDC-9、DC-10と続くDCの型式名称で知られるシリーズを送り出した。なお、マクダネル・ダグラス社は1997年ボーイング社に吸収合併された。

佐貫亦男


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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