ダマスカスの大モスク(読み)ダマスカスのだいモスク(英語表記)Great Mosque of Damascus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダマスカスの大モスク」の意味・わかりやすい解説

ダマスカスの大モスク
ダマスカスのだいモスク
Great Mosque of Damascus

ウマイヤ朝のカリフ,ワリード (在位 705~715) がダマスカスに建立したモスク。ローマ時代の聖域,ビザンチン時代のキリスト教聖堂の跡地に建てられ,その名残りをうかがうこともできる。中庭に面して三方回廊正面を礼拝室とする。建設にあたって,ペルシア,インド,マグレブ,東ローマ帝国からすぐれた職人が招集され,モザイク工は東ローマ皇帝から送られたという。現存のモザイクには自然主義的な風景も描かれ,イスラム的特徴はまだ現れていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android