ダマスクス鋼(読み)だますくすこう

世界大百科事典(旧版)内のダマスクス鋼の言及

【鉄】より

…たとえば,アダドニラリ3世(在位,前810‐前783)の年代記によればダマスクスに約150tの鉄の貢納を課しており,コルサバードのサルゴン2世(在位,前721‐前705)の王宮から約160tの鉄材を納めた貯蔵庫が発見されている。ダマスクスはローマ以来ヨーロッパ人にも〈ダマスクス鋼〉の産地として有名であるが,すでにこの時代から鉄の主要な集散地であったことがわかる。アッシリアはこれらの鉄を国内の灌漑水路や王宮の建設事業に使用するとともに,軍隊の鉄器武装化に努めて最初の世界帝国を実現させた。…

※「ダマスクス鋼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android