ダンツィ(読み)だんつぃ(英語表記)Franz Danzi

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダンツィ」の意味・わかりやすい解説

ダンツィ
だんつぃ
Franz Danzi
(1763―1826)

ドイツ作曲家、チェロ奏者。イタリア系のチェロ奏者であった父イノチェンツォに学び、マンハイムで活躍後、1783年父の後を継いでミュンヘンの宮廷楽団チェロ奏者となり、同地で喜歌劇などを作曲、成功を収めた。96~98年にかけ各地演奏旅行し、98年ミュンヘンの宮廷副楽長になった。声楽家であった妻が1800年に死ぬと、すべての職を辞任したが、07~12年はシュトゥットガルトの楽長、のちにカールスルーエの楽長も務めた。ウェーバー親交があり、作曲面で影響を受けた。作品には三つの管楽五重奏曲(作品56、67、68)などがある。

[美山良夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダンツィ」の意味・わかりやすい解説

ダンツィ
Danzi, Franz

[生]1763.5.15. マンハイム
[没]1826.4.13. カルルスルーエ
ドイツの作曲家。イタリア出身のチェロ奏者でマンハイム選帝侯に仕えた父のもとに育ち,1778年選帝侯楽団の一員となる。 1807年シュツットガルトの宮廷楽長,12年カルルスルーエの宮廷楽長に就任。 16曲のオペラ,8曲の交響曲のほか,多数の協奏曲室内楽を残した。

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