チェコスロバキア解体(読み)チェコスロバキアかいたい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チェコスロバキア解体」の意味・わかりやすい解説

チェコスロバキア解体
チェコスロバキアかいたい

1993年1月1日,チェコスロバキアチェコスロバキア解体し,平和的に「離婚」した。 18年 10月 18日にオーストリア=ハンガリー帝国内のチェコ地方とスロバキアが合体してできたチェコスロバキアでは,69年の連邦制移行後も少数派のスロバキア側の不満が解消しなかった。解体により,人口が約 1030万のチェコと約 530万のスロバキアが誕生したが,工業先進地域のチェコに比べ,農業主体のスロバキアはインフレ失業増大など格差が目立つが,対外政策では両国は共同歩調をとっている。スロバキアでは人口の1割強のハンガリー人が民族的な不満を強めている。

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世界大百科事典(旧版)内のチェコスロバキア解体の言及

【第2次世界大戦】より

…東南欧への入口ともいえるオーストリアへまでもの領土拡大は,ドイツに東方への確実な進出路を与えることになった。
[チェコスロバキア解体]
 ヒトラーの次の目標はチェコスロバキアであった。チェコスロバキアの内部では,ドイツ系住民が多く住むズデーテンで,ズデーテン・ドイツ党がヒトラーの第五列として自治要求を掲げ,チェコスロバキア政府を揺さぶっていた。…

※「チェコスロバキア解体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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