チェ・スンヒ(崔承喜)(読み)チェ・スンヒ(英語表記)Ch'oe Sung-hui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チェ・スンヒ(崔承喜)」の意味・わかりやすい解説

チェ・スンヒ(崔承喜)
チェ・スンヒ
Ch'oe Sung-hui

[生]1913. ソウル
[没]1969.8.8
朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮) の代表的な女性舞踊家。現代舞踊の手法を用いて朝鮮舞踊の発展に尽した先駆者。 1929年石井漠の門に入りモダンバレエを学び,1934年第1回新作舞踊発表会において,朝鮮の民俗舞踊を素材とした『僧の舞』『剣の舞』などを発表して朝鮮の舞姫として注目された。 1936年映画『半島の舞姫』に主演。 1937~40年欧米に巡演して国際的舞踊家となる。北京で解放を迎え帰国。解放前に『新羅の舞姫』『解放を求める人々』ほか,解放後に『半夜月城曲』『沙道城物語』など多数の作品がある。 1955年北朝鮮最初の功労芸術家の一人に選ばれ,国立崔承喜舞踊研究所所長として舞踊界を指導。第3回世界青年学生平和友好祭で平和賞と1等賞を受けた。夫アン・マク (安漠) ,兄チェ・スンイル (崔承一) はともにプロレタリア文学者として知られる。

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