翻訳|thixotropy
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
かきまぜたり,振動させるとゲルからゾルになり,放置するとまたゲルに戻る現象で,揺変ともいう.水酸化鉄,水酸化アルミニウムなどのゾルに少量の塩化ナトリウムを加えたもの,ベントナイトの懸濁液,植物油にアルミニウムセッケンを加えたもの,そのほか油性ペイントなどに見られる.この種の分散系では,流動速度やずり応力の増加とともに流動抵抗(見掛け粘性)が減少し,ずり応力を減少すると粘性は回復するが,元通りになるのに時間がかかり,流動性にヒステリシスが認められる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…外力が加わっても分子鎖の結合がほどけてゾルとなり,放置すると再びゲルとなる。このようにゾル‐ゲルの変換が可逆的に起こり,かつその変換にかなりの時間がかかると,チキソトロピーなどの複雑な力学的性質を示すようになる。線状高分子を化学的に架橋し網目状高分子とすると,水で膨潤しゲルとなるが,流動性をもつゾルにはならない。…
…高分子物質の溶液も理想的な粘性流動とは異なる挙動(非ニュートン流動)を示す。
[チキソトロピーとダイラタンシー]
静置状態では流動性をもたないゼリー状の物質に外力を加えると流動性を示し,さらに静置すれば元に戻ることがある。これは何回でも繰り返せる。…
※「チキソトロピー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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