チヂミザサ(縮み笹)(読み)チヂミザサ(英語表記)Oplismenus undulatifolius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チヂミザサ(縮み笹)」の意味・わかりやすい解説

チヂミザサ(縮み笹)
チヂミザサ
Oplismenus undulatifolius

イネ科多年草で,アジア,ヨーロッパの温帯から亜熱帯に広く分布し,北海道から九州までの山野樹陰に普通にみられる。稈の基部は地上を長くはい,まばらに分枝する。葉は狭卵形ないし広披針形で,基部は短い鞘となり稈を抱く。夏から秋にかけて,稈の頂部に直立した1個の花穂をつける。花は数個ずつ密集して4~9個の小穂となってつく。チヂミザサには花軸,花および稈に毛のあるケチヂミザサ O. undulatifolius form. undulatifoliusと,花軸に毛がなく葉にも毛が少い狭義のチヂミザサ O. undulatifolius form. japonicusとが知られている。後者をコチヂミザサということもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android