チトセラン(千歳蘭)(読み)チトセラン(英語表記)Sansevieria thyrsiflora

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チトセラン(千歳蘭)」の意味・わかりやすい解説

チトセラン(千歳蘭)
チトセラン
Sansevieria thyrsiflora

リュウゼツラン科 (広い意味ではユリ科) の植物で,南アフリカ原産。トラノオランとも呼ばれ,観葉植物として栽培される。地下に根茎が走り,それから剣状の長さ 50~80cmの厚い葉を真上に向って伸ばす。本来は緑色で,まだらに濃淡の斑 (ふ) が入っているが,園芸品のなかには周縁部が黄色く縁どられたフクリンチトセラン (キフチトセラン) などもある。葉の繊維は強靭で,熱帯地方では繊維植物として栽培される品種もある。花は夏から秋に咲き,根もとから長い穂状の花茎を出し,上部に幾段にも細長い白色の管状花を輪生状につける。個々の花は長さ3~4cmの筒形で上部は6片に裂け,基部は緑色をしている。

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