チドリ(千鳥)(読み)チドリ

百科事典マイペディア 「チドリ(千鳥)」の意味・わかりやすい解説

チドリ(千鳥)【チドリ】

チドリ科の鳥の総称翼長は普通10〜25cm。体色は腹面が白く,背面は褐色,頭部と胸に黒帯をもつものが多い。世界の温・熱帯部に広く分布し,日本には12種。海浜に多いシロチドリ,海浜や川原にすむコチドリ,前種よりさらに川の上流にすむイカルチドリ,ほかにケリタゲリの5種が繁殖し,他は冬鳥または旅鳥。秋〜冬には群生することが多い。川原等の地上に浅くくぼみを作り,小石貝殻等を敷いて巣とする。卵は3〜4個。卵,ひなともに色彩・斑紋は小石に似る。繁殖期に親は害敵に対して両翼を広げ傷ついたように地上をひきずり歩くいわゆる擬傷を行う。また近縁の他の科にもイシチドリツバメチドリ等チドリと呼ばれるものがある。
→関連項目荒尾干潟東よか干潟谷津干潟

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