世界遺産詳解 「チャコ文化」の解説 チャコぶんか【チャコ文化】 1987年に登録されたアメリカの世界遺産(文化遺産)。ニューメキシコ州の北西、グランツとファーミントンの間にある険しい渓谷のチャコ・キャニオン内部に広がる、北アメリカ先住民アナサジ族の集落遺跡。プエブロ・ボニートなど大小の集落が点在し、900~1150年に約2000人が定住した。プエブロ・ボニートは8000m2もの面積があり、約800の部屋があった。そして、最大のもので、古代ローマのコロッセオとほぼ同じくらいの大きさだった。建物の多くは2~5階建てで、地下室には食糧貯蔵所が設けられていた。また、大小36のキヴァ(宗教的儀式の場)があった。こうした歴史的例証を守るため、世界遺産に登録された。◇英名はChaco Culture 出典 講談社世界遺産詳解について 情報