チリ北部、アントファガスタ市の北東200キロメートルに位置する世界有数の銅山。アンデス山脈の標高2000メートル以上の所にあって、鉱山都市を形成する。アジェンデ政権下で国有化された(チリ銅公団が経営)。鉱床は長さ南北約3.2キロメートル、幅約1キロメートル。斑岩(はんがん)の割れ目に沿った梨(なし)状をなし、典型的斑岩銅鉱床で、黄銅鉱、斑銅鉱、四面銅鉱、閃(せん)亜鉛鉱、輝水鉛鉱などを含む。埋蔵鉱量は銅品位2.5%で約1億トン、1925年以降開発され、大規模露天掘りで掘削日量25万トン、粗鉱量5万トン、鉱石は選鉱し、山元で製錬している。
[房村信雄]
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