ツィンギ・デ・ベマラハ自然保護区(読み)ツィンギ・デ・ベマラハしぜんほごく(英語表記)Tsingy de Bemaraha Strict Nature Reserve

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ツィンギ・デ・ベマラハ自然保護区
ツィンギ・デ・ベマラハしぜんほごく
Tsingy de Bemaraha Strict Nature Reserve

マダガスカル西部,マナンボロ川北側の石灰岩台地に広がる自然保護区。面積 1520km2。雨による浸食作用でできたツィンギと呼ばれる奇岩が林立する。保護区内の森林には世界でもマダガスカル島コモロ諸島にしか生存しないキツネザルが生息する。約 6000万年前からこの閉ざされた環境で生き延びてきた霊長類のなかでもアイアイベローシファカなどの種は,自然環境の破壊干魃による被害により絶滅危機にさらされている。ベマラハ高地の植物に関してはいまだ本格的調査は行なわれておらず新種発見の可能性は大きい。 1990年世界遺産の自然遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android