ツチイナゴ(読み)つちいなご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツチイナゴ」の意味・わかりやすい解説

ツチイナゴ
つちいなご / 土稲子
[学] Patanga japonica

昆虫綱直翅(ちょくし)目イナゴ科に属する昆虫。茶褐色の比較的大形のバッタ。体長雄40ミリメートル内外、雌47ミリメートル内外。複眼下に黒色斑紋(はんもん)があり、前胸背板は褐色で、小凹刻点を密布し、また白色細毛を散布する。頭頂から翅部にかけて黄白色の縦線が走る個体もあり、これをセスジツチイナゴとよんでいる。成虫は9月ごろから出現し、成虫越冬し、翌年7月ごろまでみられる。幼虫は夏にみられ、緑色、全体に小黒点を散布している。本州以南、東南アジアにまで分布し、中国にもいる。

[山崎柄根]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「ツチイナゴ」の解説

ツチイナゴ
学名:Patanga japonica

種名 / ツチイナゴ
解説 / 草原にすみます。9~10月に成虫になり、越冬後、春に活動します。
目名科名 / バッタ目|イナゴ科
体の大きさ / ♂50~55mm、♀50~70mm
分布 / 本州~南西諸島
幼虫の食べ物 / クズなどの葉

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