ツユクサ(露草)(読み)ツユクサ(英語表記)Commelina communis; dayflower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツユクサ(露草)」の意味・わかりやすい解説

ツユクサ(露草)
ツユクサ
Commelina communis; dayflower

ツユクサ科一年草ツキクサともいう。アジア東部の温帯から暖帯にかけて広く分布し,近年では北アメリカでも野生化している。路傍荒れ地畑地などに普通に生える。茎の下部は横にはい多数分枝して,節からひげ根を出す。葉は卵状披針形で2列に互生し無毛。葉の基部は鞘状になって茎を包む。茎の上部の節から短い柄を出し,その先端に2つ折りになった広卵形緑色の包葉がつき,そのなかに少数の花をつける。朝早く開花して午後 (露がなくなる頃) には花が閉じるので露草の名があり,またツキクサは往時布を染めるのに用いたことによる名である。本種の変種とされるオオボウシバナは花が特に大きく鮮かで,染料用として使われた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android