ツルコベア(読み)つるこべあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツルコベア」の意味・わかりやすい解説

ツルコベア
つるこべあ
[学] Cobaea scandens Cav.

ハナシノブ科(APG分類:ハナシノブ科)コベア属の多年生つる草。メキシコ原産で、春播(ま)き一年草としても栽培される。基部は木質化し、巻きひげは刺激に敏感で、数分で巻き付き運動をおこす。花は芳香があり、鐘状で長さ約5センチメートル、初め淡黄緑色でしだいに紫色に変わる。先端部は濃色で浅く5裂する。萼(がく)は大きく、淡黄緑色で5裂し、花の基部を包む。繁殖は実生(みしょう)、挿木により、垣根にはわせるほか、鉢植え行灯(あんどん)仕立てにしてもよい。8℃以上で越冬する。コベア属は熱帯アメリカに18種あるといわれるが、日本ではあまり栽培されない。

[高林成年 2021年3月22日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ツルコベア」の意味・わかりやすい解説

ツルコベア

コベア

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