ツンベリー管(読み)ツンベリーかん(英語表記)Thunberg's tube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツンベリー管」の意味・わかりやすい解説

ツンベリー管
ツンベリーかん
Thunberg's tube

脱気条件下で酵素反応などを測定するための,副室つき気密型試験管。 20世紀初頭の生理学者 T.ツンベリー (ツンベルグ) にちなんで呼ばれる。AとBに反応基質と酵素などの成分を分けて入れ,Cから脱気,グリースを塗ったすり合せ部Dの回転外部と遮断し,倒立させてAとBの内容を混ぜると反応が始る。脱水素酵素実験で,メチレン青を水素受容体とした場合などによく用いられた。水素で還元されて無色となったメチレン青は,空気中では再び自動酸化されてしまうが,酸素のないときには無色のままにとどまるので,反応速度が測定できる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android