ティグラト・ピレセル(1世)(読み)てぃぐらとぴれせる(英語表記)Tukulti-apil-ešarra Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ティグラト・ピレセル(1世)
てぃぐらとぴれせる
Tukulti-apil-ešarra Ⅰ
(?―前1077)

トゥクルティニヌルタ1世(在位前1244~前1208)のあと、弱体化した帝国を再興させたアッシリアの王(在位前1115~前1077)。彼は南部アルメニアや南メソポタミアを軍事的に征服したのみならず、新たな開墾などを奨励することによって経済を立て直した。芸術学問を保護し、また、それまでバビロニアに依存していた書記学校をアッシリア独自のものとして発展させるなどして、文化政策をも推進させた。

[月本昭男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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