ティソンデツェン(英語表記)Khri srong lde brtsan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティソンデツェン」の意味・わかりやすい解説

ティソンデツェン
Khri srong lde brtsan

[生]742
[没]797
古代チベットの王 (在位 755~797) 。 763年,安史の乱による辺境防備の手薄に乗じて唐に攻め入り,唐都長安を一時占領した。またチベット最初の僧院サムエ寺を建立し,初めて僧団を設け,訳経事業を起し,史書を編纂させた。中国仏教インド仏教の主導権争いに手を焼き,御前論争をさせて後者を正統とした。 786年敦煌を占領し,唐との争いに優位を確保した。

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