ティニス(英語表記)Thinis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティニス」の意味・わかりやすい解説

ティニス
Thinis

エジプトのナイル川中流域の西岸アビドスの北方 20kmにある古代遺跡。上エジプトの第8ノモスの都でティスともいう。本格的調査が実施されていないので詳細は不明であるが,前 3100年頃古代エジプトを初めて統一した第1王朝の初代王メネス (メナ) とそれに続く第1,2王朝の諸王出身地といわれ,ティニスの部族神である鷹神ホルスは,のちにファラオ (王) たちの祖先と考えられた。アビドスは初めはティニスの墓地であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android