テオドティオン(英語表記)Theodotion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テオドティオン」の意味・わかりやすい解説

テオドティオン
Theodotion

2世紀頃在世のエフェソス出身のユダヤ教への改宗者一説ではキリスト教異端のエビオン派,他の説ではマルキオン派に属したとも伝えられる。旧約聖書原典からギリシア語翻訳,『セプトゥアギンタ (70人訳聖書) 』を改訂,補充した。特殊なヘブライ語誤解を避けるために翻訳せずにギリシア文字に転写されている。オリゲネスの『ヘクサプラ』にも引用されており,当時かなり広く読まれたらしい。生涯については不詳。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android