テトラエチルプルンバン

化学辞典 第2版 「テトラエチルプルンバン」の解説

テトラエチルプルンバン
テトラエチルプルンバン
tetraethylplumbane

C8H20Pb(323.4).(C2H5)4Pb.テトラエチル鉛,四エチル鉛などともいう.鉛-ナトリウム合金に臭化エチルを作用させるか,塩化鉛(Ⅱ)に臭化エチルマグネシウムを作用させて合成する.特有の芳香を有する無色の液体.沸点83 ℃(~1.8 kPa),凝固点-135 ℃.1.6528.1.5198.有機溶媒に可溶,水に不溶.室温で徐々に分解し,125 ℃ 以上に加熱すると急速に分解する.毒性が強く,吸入すると中毒症状を起こす.かつて自動車用および航空機用ガソリンのアンチノック剤として用いられた.[CAS 78-00-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android