テトラメチレンジアミン

化学辞典 第2版 「テトラメチレンジアミン」の解説

テトラメチレンジアミン
テトラメチレンジアミン
tetramethylenediamine

1,4-butanediamine.C4H12N2(88.15).H2NCH2CH2CH2CH2NH2.プトレッシンともいう.タンパク質の腐敗物中に見いだされ,オルニチンから細菌脱炭酸酵素作用で生成する.テトラメチル誘導体がナス科Hyoscyamus nigerから見いだされている.1,4-ジブロモブタンのガブリエル合成アジピン酸から,ホフマン転位などによって合成できる.融点27 ℃,沸点158~159 ℃.0.877.水に可溶.腐敗臭があり有毒.[CAS 110-60-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テトラメチレンジアミン」の意味・わかりやすい解説

テトラメチレンジアミン
tetramethylenediamine

化学式 H2N(CH2)4NH2動物排泄物や蛋白質腐敗生成物に含まれる特臭のある物質。オルニチン (アミノ酸一種) が脱炭酸酵素の作用をうけて生じる。結晶。融点 27~28℃,沸点 158~159℃。水に可溶。プトマイン中毒症状の原因となるアミンの一種である。

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