テーラー(Jeremy Taylor)(読み)てーらー(英語表記)Jeremy Taylor

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

テーラー(Jeremy Taylor)
てーらー
Jeremy Taylor
(1613―1667)

イギリス聖職者、散文家。理髪師三男に生まれ、ケンブリッジ大学を出てからオックスフォード大学の特別研究員となる。その後、大主教ロードの家庭およびチャールズ1世の宮廷付牧師となり、説教家として名声を得た。ピューリタン革命の内乱後ウェールズに隠棲(いんせい)し、『聖なる生』(1650)、『聖なる死』(1651)、『黄金の森』(1655)などを書き、王政復古後アイルランドで主教になった。生き生きとした比喩(ひゆ)、律動的で華麗な文体で知られる。

[船戸英夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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