ディーコン(読み)でぃーこん(英語表記)Henry Deacon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディーコン」の意味・わかりやすい解説

ディーコン
でぃーこん
Henry Deacon
(1822―1878)

イギリス化学工業技術者。ロンドン生まれ。14歳で機械工となったが、王立研究所ファラデー講義を聞き化学に興味をもった。ナスミス工場やガラス工場で働いたのち、1851年アンモニアソーダ法について数多くの試みを行い、1854年以降、アルカリ工業全般にわたる多くの特許を提出した。最大の功績は、塩素ガス製造過程についての1868年の発明である。これは銅などの酸化物触媒として塩酸ガスを効率的に分解するもので、さらし粉生産に大きく貢献した。

山崎俊雄

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android