ディーナワリー(英語表記)al-Dīnawarī

改訂新版 世界大百科事典 「ディーナワリー」の意味・わかりやすい解説

ディーナワリー
al-Dīnawarī
生没年:?-894・895

イスラム学者イラン人。その生涯については不詳。おもにイラクで活動し,言語学文学植物学,天文・地理学,数学など,その学問的活動分野は広く,また著書も《植物辞典》《インド算数研究》《長史》など数多い。完全な形で現存するのは《長史》のみであるが,これはイラン人の立場から書かれたイスラム世界史として重要であり,他の史書にはない貴重な内容も含まれている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android