トルコの小アジア半島南西部にある内陸都市。デニズリ県の県都。ビュユック・メンデレス川中流の支谷に位置する。人口27万5480(2000)。道路交通の要衝で農産物を集散する。付近に、古代都市ラオディケア、ヒエラポリスの遺跡や、石灰分の分離によって生じた棚田(たなだ)状景観の奇勝パムッカレ(綿の城の意)がある。古くはラオディケアに由来してラディクとよばれた。
[末尾至行]
ローマ帝国時代のヒエラポリス遺跡と、石灰棚のパムッカレが1988年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「ヒエラポリス-パムッカレ」として世界遺産の複合遺産に登録された(世界複合遺産)。
[編集部]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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